生命保険の契約者貸付制度でいくらまでお金を借りることができるんだろう?
他社で年収の3分の1まで借りているから総量規制の対象なのか気になる…
意外と知らない方も多いですが、生命保険は「契約者貸付制度」を活用することで、審査なしでお金を借りることができます。
契約者貸付制度は総量規制の対象外なので、他社で借り入れをしている方でも問題なく利用できます。
ただし、契約者貸付制度にはメリットもデメリットもあるため、利用する場合は慎重に検討しなければいけません。
本記事では契約者貸付制度の基本的な仕組みをはじめ、利用する上で知っておきたい注意点や、具体的な申込方法などについても詳しく解説します。
- 契約者貸付制度は「積立型保険」に加入している方が対象
- 生命保険の契約者貸付制度は審査なしで所得証明書も提出不要
- 借りたお金を返済しないと最悪の場合は保険契約が失効する恐れがある
当コンテンツについて
当コンテンツはファイナンシャルプランナーの監修の基で公開されています。
宮野茉莉子
1984年生まれ。東京女子大学卒業後、野村證券に入社。ファイナンシャルプランナーとして活躍。2011年よりフリーランスでライターとして活動し、マネー分野の記事を執筆している。
得意分野:金融商品、投資
資格:2級FP技能士、証券外務員一種、中学高校社会科教員免許
生命保険でお金を借りる方法の契約者貸付制度とは?
契約者貸付は生命保険の契約者が解約返戻金を担保にして、生命保険会社からお金を借りることができる制度です。
・契約者貸付
契約している生命保険の解約返戻金の一定範囲内で、貸付けを受けることができます。
一般的に契約者貸付を受けている間も保障は変わりなく継続し、配当金を受け取る権利も継続します。借りたお金は、その全額または一部をいつでも返済できます。
引用:「契約者貸付」公益財団法人生命保険文化センター
保険種類などによっては契約者貸付を利用できない場合があります。
契約者貸付制度は消費者金融や銀行カードローンと違い、利用の仕方が少し複雑なところがあります。
契約者貸付制度は審査なしでお金を借りることができるだけではなく、以下のような特徴があるのでしっかりと押さえておきましょう。
契約者貸付制度の基本的な仕組みを理解した上で冷静に検討しましょう。
契約者貸付は積立型の生命保険に契約している方が利用できる
契約者貸付制度は生命保険の契約者なら誰でも利用できるわけではなく、貯蓄性のある「積立型保険」と契約している方が対象となります。
なぜなら、契約者貸付は解約返戻金の範囲内で貸し付けを行う制度で、解約返戻金のついた保険のほとんどが積立型だからです。
■解約返戻金の一般的な説明
引用:金融庁「日本における生命保険契約の解約返戻金について~アクチュアリーの視点から~」
契約者が保険期間の途中で保険契約を解約した時に、保険会社から契約者に支払うことを約束している金額
解約返戻金を理解するには「積立型保険」と「掛け捨て型保険」の仕組みの違いを理解する必要があります。
実は、積立型保険の保険料は「保障」と「貯蓄」の2つに分けられ、貯蓄に充てられたお金が解約返戻金として扱われます。
一方、掛け捨て型保険は「保障」に特化したプランとなっているため「貯蓄(解約返戻金)」がなく、その分保険料が安くなっているのが特徴です。
解約返戻金の有無によって、具体的には以下のような違いがあります。
保険のタイプ | メリット | デメリット |
---|---|---|
解約返戻金がある場合(積立型保険) | ・途中で解約しても一部の保険料が戻ってくる ・自動振替貸付により保険料を滞納しても中途解約を回避できる ・契約者貸付でお金を借りられる | ・掛け捨て型より保険料が高い |
解約返戻金がない場合(掛け捨て型保険) | ・解約払戻金がない代わりに保険料が安い | ・途中で解約すると保険料が無駄になる ・自動振替貸付や契約者貸付が利用できない |
契約者貸付制度を利用したい方は、自身の加入している保険が積立型なのか掛け捨て型なのか、事前にチェックしておきましょう。
利用可能額は解約返戻金の7~8割が一般的
契約者貸付制度の利用可能額は一般的に解約返戻金の7割〜8割となります。
そのため、50万円を借りたい方は、生命保険の解約返戻金が80万円程度ある必要があります。
同じ生命保険会社であっても、契約しているプランによって利用可能額は異なるので、いくら借りられるのか事前にチェックしておくことが重要です。
解約返戻金 | 借入可能金額 |
---|---|
300万円 | 210万~240万円 |
200万円 | 140万~160万円 |
150万円 | 105万~120万円 |
100万円 | 70万~80万円 |
50万円 | 35万~40万円 |
30万円 | 21万~24万円 |
20万円 | 14万~16万円 |
10万円 | 7万~8万円 |
ただし、利用可能額はあくまで目安となります。
実際に利用できる金額を知りたい場合は、電話や窓口で問い合わせるほうが確実です。
また、保険会社によってはインターネットのマイページ上で、契約貸付の利用可能額が分かる場合もあります。
Q.契約貸付金の利用可能額を知りたい。
A.回答
契約ごとの利用可能額(注)は、「ご契約者さま専用サービス」でご確認いただけます。「ご契約者さま専用サービス」へログイン
ログイン後の手順
①「お手続きメニュー」内の「借入れ・引出し・払込み」を選択
②「借入れ・引出しに関する取引き」内の「契約貸付金の借入れ」を選択
③ページをスクロール(画面の下に移動)して、右下部の「次に進む」を選択
④「契約一覧」内の「借入可能額」を参照(注)
引用:「よくある質問」日本生命
「ご契約者さま専用サービス」での1日の利用可能額を超えるご利用の場合は、数日に分けてお手続きするか、書類でのお手続きとなります。
借入金額は総量規制の対象外で借りられる
契約者貸付制度で借り入れるお金は、総量規制の対象外となります。
契約者貸付制度が総量規制の対象外である理由は、解約返戻金を担保にしてお金を借りるからです。
総量規制は貸金業者が扱う「無担保ローン」を対象にした規制なので、解約返戻金を担保にしている保険会社からの貸し付けには適用されません。
そのため、他社で総量規制の限度額いっぱいまで借り入れをしている方でも、契約者貸付制度なら問題なく利用できるのです。
解約返戻金が一定額を超えると借り入れできるようになる
契約貸付制度は契約後にいつから借り入れできるようになるかは、保険会社の公式サイトでは具体的に明記されていません。
これは契約貸付制度は加入後に保険料を払い、解約返戻金が一定金額に達しないと利用できないという事情が大きく影響しています。
毎月の保険料が2万円の方と1万円の方では、解約返戻金が一定金額を超えるまでにかかる時間は違います。
そのため、いつから借り入れできるかは、個々の契約状況によって異なります。
借り入れできるか知りたい場合は、インターネットのマイページや電話などから確認しておきましょう。
契約者貸付制度のメリットは審査なしでお金を借りれること
契約貸付制度の一番のメリットは、借り入れ審査がないことです。
なぜお金を借りるのに審査なしなのか不思議に思う方もいらっしゃいますよね。
これまでご紹介してきたように、契約貸付制度は解約返戻金を担保にして貸し付けを行う制度です。
担保があるからこそ、保険会社は貸し倒れの心配をせずに「審査なし」で貸し付けできるのです。
一方、担保なしで貸し付けをしている消費者金融は、貸し倒れのリスクが契約貸付制度よりも高いため、契約時に入念な審査が必要となります。
ほかにも、契約貸付制度のメリットについていくつかの例をご紹介します。
契約している保険会社によっては即日で借り入れすることもできる
契約貸付制度は、即日で借り入れすることも可能です。
4大生命保険会社の日本生命と安田生命では、公式サイトで14時30分までの手続きであれば即日借り入れ可能なことが明記されています。
【日本生命の場合】
月~金(祝日を除く)8:00~14:30までにお取引された場合は当日中にお客様ご指定の口座に着金します。
※月~金14:31以降のお取引は翌営業日の着金となります。
※土・日・祝日のお取引は、お取引時間に関係なく翌営業日の着金となります。
※取引口座(送金口座)がゆうちょ銀行の場合、お取引時間に関係なく2営業日後の着金となります。
(土・日・祝日のお取引は3営業日後の着金)
※システム障害等により、着金予定日に着金しない場合があります。
※ご契約の種類・状態によっては、お取引ができない場合があります。
※お借入れ、お引出しをご利用の場合はご利用手続結果の通知を送付します。月~金曜日14:30までのお取引は当日中に着金します!
引用:「着金日について」日本生命
【明治安田生命の場合】
暗証番号にてお手続きいただく場合は、平日9:00~14:30までのお取引で当日振込予定、14:30を過ぎると翌営業日の9:00以降に振込予定、土日祝日はお取引時間に関わらず翌営業日の9:00以降に振込予定です。なお、お取引が一度に集中した場合には、当日中に振込できないことがありますので、あらかじめご了承ください。
引用:「資金が必要になりました」明治安田生命
ただし、契約貸付制度の着金日は、各保険会社によって異なります。
一般的には3〜4営業日に振り込まれることが多いため、必ずしも即日借り入れができるとはかぎりません。
土日にお金を借りる必要がある方は、土日の借り入れにも対応している消費者金融カードローンを検討する必要があります。
返済日が決められていないため余裕を持って返済できる
契約貸付制度で借りたお金は、余裕を持って返済することができます。
なぜなら、契約貸付制度では具体的な返済日が決まっておらず、好きな時に返済ができるからです。
保険会社から返済期日が指定されてしまうのは、借り入れしている元利金が解約返戻金の範囲を超えてしまった場合です。
ただし、元利金が解約返戻金の範囲を超えた場合、必ず保険会社から通知がくるため、知らない間に勝手に保険が解約されるということはありません。
契約者貸付で借りたお金は他のローンの審査に影響しない
契約貸付制度を利用した借り入れは、他のローン審査に影響しません。
契約貸付制度は解約返戻金を担保にする貸し付けなので、総量規制の対象外です。
特に、保険会社は一般的に信用情報機関にも加盟していないため、カードローンの他社借入がある方でも安心して利用できます。
一点注意をしたいのが、一部の保険会社のなかには、信用情報機関に加盟しているところもあるということです。
2022年12月現在、CICとJICCで加盟店検索をすると、以下の保険会社が登録されています。
CIC(5社) | JICC(2社) |
---|---|
・日本生命保険(相) ・富国生命保険(相) ・あいおいニッセイ同和損害保険(株) ・損害保険ジャパン(株) ・東京海上日動火災保険(株) | ・日本生命保険(相) ・三井住友海上火災保険(株) |
日本生命はCICにもJICCにも加盟している数少ない生命保険会社です。
日本生命の場合は消費者金融などの他社の借り入れ状況を確認できる状況のため、信用情報が絶対に影響しないとは断言できないところがあります。
金利相場は年2.0%~年6.0%のためカードローンより低金利で借り入れできる
契約者貸付制度は低金利なカードローンよりも金利を抑えて借り入れをすることができます。
契約者貸付制度の金利相場は「年2.0%~年6.0%」です。
以下の表では、カードローンの金利相場と契約者貸付制度の金利を比較しており、契約者貸付制度の金利が低いことがわかります。
金利(実質年率) | |
---|---|
契約者貸付制度 | 年2.0%~年6.0% |
銀行カードローン | 年2.0%~年15.0% |
消費者金融カードローン | 年3.0%~年18.0% |
クレジットカードのキャッシング | 年15.0%~年18.0% |
一般的な消費者金融の金利は年3.00%〜18.0%前後に設定されているため、契約者貸付のほうが圧倒的に金利が低いので返済が楽になります。
ただ、保険会社や保険金額によって異なるので、事前に確認しましょう。
金利 | |
---|---|
日本生命 | 年2.00%〜年5.75% |
第一生命 | 年3.00%〜年5.75% |
明治安田生命 | 年2.15%〜年5.75% |
住友生命 | 年1.50%〜年2.50% |
かんぽ生命 | 年2.50%〜年6.00% |
ソニー生命 | 年2.50%〜年8.00% |
プルデンシャル生命 | 年1.75%〜年6.25% |
このように、契約者貸付制度はカードローンのなかでも低金利でおすすめの銀行カードローンより、金利を抑えてお金を借りることができます。
契約者貸付制度のデメリットは保険を失効する可能性があること
契約者貸付制度の一番のデメリットは、返済ができないと保険が失効することです。
保険が失効することで家族に財産を残せなくなったり、新しく保険に加入するにも保険料が高くなってしまいます。
また、生命保険を葬式代に充てたいと計画していた場合など、金銭面でのライフプランが大きく崩れる恐れがあるので注意が必要です。
特に、家族がいる場合、生命保険がなくなるデメリットが大きくなりやすいものです。
家族に無断で契約者貸付制度を利用して、返済ができずに保険が失効になってしまうと大問題に発展する可能性もあります。
そのほかに、契約者貸付制度を利用するなら知っておきたい注意点をいくつかご紹介しておきます。
返済と保険の失効の両方のリスクがある
契約者貸付制度を利用する場合、「返済」も「保険の継続」も両方できなくなるリスクがあります。
通常、消費者金融の無担保ローンで借り入れをした場合は、返済ができなくなるだけで、ほかには失うものがありません。
しかし、契約者貸付制度の場合は、返済ができなくなるだけではなく、保険契約まで失効する恐れがあり、失うものが多いというデメリットがあります。
特に、年を取ればとるほど、失効してしまった保険と同レベルの積立型保険に入りたくても、保険料が高くなり契約しにくくなるもの。
若い頃からコツコツと保険料を払ってきた場合、保険が失効してしまうことは、大きなショックなので避けたいものですよね。
どうしても、保険会社の指定した期日までに返済が難しい場合は、家族や身内に相談して工面する必要があります。
できれば保険を継続したいと考えている方は、銀行や消費者金融などのカードローンがおすすめです。
保険会社から返済案内の郵送物が届くので家族にバレる可能性がある
契約者貸付制度を利用すると、返済案内の郵送物が届き家族にバレる可能性があります。
郵送物は保険会社からですが、中身を確認されると怪しまれる可能性が高いです。
そのため、契約者貸付制度を利用する場合は、家族に相談をしてから決めましょう。
相談をすることで、事前にトラブルを防ぐことにつながります。
家族や勤務先へ内緒でお金を借りるには消費者金融カードローンがおすすめです。
例えば、アイフルは自宅への郵送物や勤務先への電話連絡が原則として実施されません。
アイフルの在籍確認はスマホからの書類提出で済むので、バレるリスクを最小限に抑えることができます。
少なくとも、保険の受取人になっている配偶者には相談しておくことをおすすめします。
あなたが配偶者に契約者貸付を利用したことを知らせないと、配偶者のライフプランまで狂わせてしまう可能性があるからです。
多くの人が生命保険に加入する目的は、今も昔もトップ3は変わりません。
【生命保険に加入する目的は?】
順位 | 2012年調査 | 2015年調査 | 2018年調査 | 2021年調査 |
---|---|---|---|---|
1位 | 医療費や入院費 59.6% | 医療費や入院費 58.5% | 医療費や入院費 57.1% | 医療費や入院費 59.0% |
2位 | 家族の生活保障 51.7% | 家族の生活保障 53.1% | 家族の生活保障 49.5% | 家族の生活保障 52.4% |
3位 | 葬式代 13.7% | 葬式代 13.0% | 葬式代 15.4% | 葬式代 12.4% |
引用:「生命保険に関する全国実態調査/2021年度」公益財団法人生命保険文化センター
生命保険は医療費や入院費用をはじめ、家族の生活保障や葬式代など、深刻な状況を乗り越えるための資金として期待されていることがわかりますよね。
このように、いざという時に頼りにしていた資金がなくなってしまうことは、配偶者にとっても大きなショックだと考えられます。
事後報告だとどうしても勝手な印象が残るため、事前に報告をしておくことが非常に重要です。
事前報告をしておけば、配偶者への配慮が感じられるため、返済が苦しい場合に援助が得られる可能性もあります。
バレずにお金を借りるには契約者貸付制度以外の方法を検討しましょう。
保険金から返済金が支払われる
契約者貸付制度では返済を滞納すると、保険金から返済金が引かれて処理される場合があります。
実は、返済金の滞納で保険が失効するのは、主に借入金の金利息が解約返戻金の範囲を超え、保険会社の指定した期日までに返済しなかった場合です。
借入金の金利息が解約返戻金の範囲を超えない場合は、保険金から返済金が支払われることになり、保険は失効しません。
質問:契約者貸付を返済しない場合、どうなりますか?
回答:所定の利息が発生し、貸付応当日に元金に繰り入れられます。※契約者貸付金および保険料振替貸付金の元利合計額が、返戻金の額を超える場合には、保険契約者にその旨を通知します。
この場合には、当社の定める方法によって計算した金額をお払込みいただきます。※このお払込みがなかったときには、この保険契約は当社の指定した期日の翌日から効力を失います。
引用:「よくある質問」明治安田生命
※年金契約の場合、年金開始時点の貸付金・保険料振替貸付金の残高によっては、年金としてお受け取りいただけないことがあります。
返済金額は複利計算により膨らみがち
契約者貸付の返済金額は、一般的に「複利計算」となるため利息が膨らみがちです。
複利計算だと利息に対してさらに利息が発生する状況になるため、元利金が膨らみやすいのが難点です。
返済金額が膨らむと保険が失効するリスクもあるため、5万円を借りるような少額融資であれば無利息期間のあるカードローンがおすすめです。
生命保険の「契約者貸付」は、解約返戻金の一定の範囲内で保険会社からお金を借りることができるもので、保険の保障や配当金は契約通り受けられます。
一般的に、借りたお金(貸付金)の利息は複利で計算されますので、利息は毎年元金に繰り入れられ、元金と利息の合計額(元利金)は年々ふくらみます。また、貸付金には決まった返済日がなく、生命保険の保険期間中のいつでも全部または一部を返済できるとされています。
このため、返済の計画などをしっかりと立てないまま安易に利用してしまうと、元利金が年々ふくらんでしまい、返済に困ることになりかねません。
引用:「身近な消費者トラブルQ&A」独立行政法人国民生活センター
消費者金融や銀行のカードローンは単利計算が一般的なので、契約者貸付との大きな違いとなっています。
利息を抑えたい方は、カードローンやクレジットカードなどのキャッシングがおすすめです。
生命保険でお金を借りる契約者貸付制度の返済方法
生命保険でお金を借りる契約者貸付制度には、さまざまな返済方法があります。
- インターネット返済
- 保険会社発行の振込用紙で返済
- ATMから振り込み
- 保険会社の窓口から返済
それぞれの具体的な返済方法について、さらに詳しく見ていきましょう。
インターネット返済
生命保険でお金を借りる場合、インターネット返済は契約者貸付では定番の返済方法となっています。
ただし、インターネット返済と言っても、個人のネットバンクから直接振り込みを行うという意味ではありません。
インターネット返済を利用する場合は、各保険会社の公式サイトにある「マイページ」から手続きを行って返済するのが一般的。
マイページでは契約者貸付の返済だけではなく、申し込みや利用限度額の確認もできるようになっています。
勝手に振り込みを行うと、保険会社の入金確認に時間がかかったり、トラブルの原因になる恐れがあるため、必ず保険会社の指示に従いましょう。
保険会社発行の振込用紙で返済
生命保険でお借を借りる場合、インターネット返済と同様に振込用紙による返済方法も定番です。
保険会社で発行された振込用紙は、自宅へ郵送で届きます。
振込用紙が届くと「家族にバレてしまう」と心配な場合は、インターネット返済や保険会社の窓口から返済を行うほうが安心です。
ATMから振り込み
生命保険でお金を借りる場合、ATMから振り込みで返済できる場合もあります。
ただし、ATMからの振り込みに対応している生命保険会社が意外に少ないため、利用できる場合とできない場合があるので注意が必要です。
4大生命保険会社でも、ATMからの振込返済に対応しているのは住友生命のみ。
しかも、誰でも利用できるわけではなく、スミセイDSカード所有者限定になっています。
【住友生命の返済方法】
以下の方法でお手続きいただけます。
■インターネット
引用:「契約者貸付金のご返済」住友生命
■提携ATM※「スミセイDSカード」をお持ちの場合
■コールセンター・ご来店窓口・スミセイライフデザイナー
契約者貸付制度の返済ではATMは利用しにくい場合があるので、その場合は他の返済方法から選択するようにしましょう。
保険会社の窓口から返済
生命保険でお金を借りる場合、保険会社の窓口から返済するのも一つの方法です。
窓口であれば対面で確実に入金が確認されるため、「入金した」「入金していない」と揉める必要がありません。
しっかり入金確認をしてもらいたいという場合には、保険会社の窓口からの返済が一番確実です。
ただし、保険会社の窓口が必ずしも近所にあるわけではないので、遠方に住んでいる方は、払込用紙かインターネット返済を利用するほうがおすすめです。
生命保険でお金を借りる契約者貸付制度の申込方法
生命保険でお金を借りる契約者貸付制度の申し込み方法は、主に4つあります。
- インターネットで申し込み
- 郵送で申し込み
- 電話で申し込み
- 来店で申し込み
それぞれどのように申し込みをすればいいのか、より詳しく解説していきます。
インターネットで申し込み
契約者貸付制度の申込方法として、多くの生命保険会社で採用されているのがインターネットです。
各保険会社の公式サイトにログインし、「マイページ」から申し込みを行うのが一般的。
契約者貸付金の即日の借り入れも可能なので、急いで生命保険会社からお金を借りる場合に最適です。
郵送で申し込み
郵送も契約者貸付制度の申込方法として、多くの生命保険会社で採用されています。
郵送の場合、まずはコールセンターや店舗の窓口から契約者貸付制度の「請求書」を取り寄せないといけません。
担当者がいる場合は、担当者から入手することも可能です。
請求書に必要事項を記入して生命保険会社へ書類を郵送したら、後は生命保険会社のほうで手続きが完了するのを待ちます。
一般的に、3~4日で指定口座へ入金され、手続き完了次第、お知らせの通知が自宅へ郵送されます。
郵送の場合、インターネットよりも契約者貸付金が振り込まれるまでに時間がかかるため、急いでいる方にはあまりおすすめできません。
電話で申し込み
インターネットでの操作に不安がある方には、電話での申し込みも可能です。
生命保険会社には多くの場合コールセンターが設置されているので、契約者貸付制度を利用したい場合も、コールセンターへ電話しましょう。
細かい手続きもオペレーターがしっかりとサポートし、わからないこともその場ですぐに聞けるので、安心して契約者貸付制度を利用できます。
手続きが一人では不安で、誰かのサポートが欲しい方には、一番おすすめな申込方法です。
来店で申し込み
契約者貸付制度は直接店舗へ来店して申し込みをすることもできます。
ただし、来店して窓口で申し込みをする場合は必ず本人確認書類を持参しましょう。
なぜなら、契約者貸付制度は「契約者本人」が手続きを行う必要があり、窓口では本人確認が行われるからです。
店舗まで足を運ぶのは面倒ですが、しっかり説明を受けながら利用したいと考えている方には対面で対応してもらえる安心感があるのでおすすめです。