この記事を読んでいるあなたは、上記のように考えているかもしれません。
RDBは、取得したデータを表として処理し、表それぞれに関連性を持たせて複雑なデータベース構築を可能にするシステムです。
データベース構築の手間が省け、参照や分析にかかるコストなどが抑えられるため、アプリケーション開発の効率化が図れます。
この記事では、「おすすめのRDBや特徴、選定ポイントや注意点」まで詳しく解説していきます。
- データベース構築の手間が省ける
- 取得したデータを参照する検索機能の質が高い
- データの一貫性を保ち、エラーチェックのコストが減少する
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目次
おすすめRDB比較表
RDBといっても多くの製品がリリースされているため、中々選定が難しいです。
まずは一覧表で比較しながら自社に合いそうな製品に目星を付けていくと、最適なRDBツールが見つかるでしょう。
以下、おすすめのRDBツール一覧表です。
サービス名 | 料金 | 特徴 |
---|---|---|
PostgreSQL | 無料 | ・癖のない操作性で扱いやすい ・MacとWindows、どちらにも対応している |
Oracle Database 12c | 42,000円~ | ・CPU数とユーザー数の2種類のライセンスから選べる ・世界でもトップクラスのシェア数を誇る |
SQL Server | 33,000円~ | ・無料版も利用できる ・直感的な操作で運用できる |
MySQL Enterprise Edition | 660,000円~ | ・処理速度と安定感に定評がある ・バックアップ機能も完備 |
Amazon Relational Database Service | 問い合わせが必要 | ・従量課金制と定額課金制から選べる ・6種類のデータベースを選択して利用できる |
IBM Db2 Database | 問い合わせが必要 | ・クラウド型とオンプレミス型、両方に対応している ・データ処理の早さに定評がある |
A5:SQL Mk-2 | 無料 | ・Windowsに適した設計 ・多機能ながら扱いやすい、定番ツール |
SAP HANA | 12,900円~ | ・30,000社以上の導入実績がある ・膨大なデータ量でも、処理速度が落ちにくい |
Postico | 6,100円 | ・Macに特化したツール ・PostgreSQLとの親和性の高い |
ElephantSQL | 600円前後 | ・低コストからクラウド上で導入できる ・無料プランも用意されている |
上記の中でも、特にPostgreSQLはおすすめです。
PostgreSQLは無料で利用できるRDBツールで、日本以外にも世界でも利用者が多いです。
そのため、適切なSQL言語が分からない場合やトラブルが起きた場合でも、簡単に情報収集ができ迅速に解決できます。
日本語マニュアルも用意されているため、英語が苦手と不安に感じている方でも安心して利用できます。
利用ユーザーからの評判も良く、とにかく無料で運用できる手軽さが魅力なため、これから導入したいと検討している方はPostgreSQLから始めてみると良いでしょう。
RDBのおすすめ10選を徹底解説
それでは、上記の表にあるおすすめのRDBを1つずつ詳しく解説していきます。
それぞれ特徴が異なりますので、自社に合う最高のRDB製品を選定するための参考にしてください。
PostgreSQL
出典:https://www.postgresql.org/
PostgreSQLはオープンソースのRDBで、無料で気軽に利用できる点が特徴です。
癖のない操作性に加えて、無料ツールながら実務運用も安心できると利用者からも評判が良いです。
MacからWindowsまでしっかりと対応しており、無料ツールとはいえ機能面においても優れており、有料製品と比べてもそこまで遜色ないと言えます。
1997年にリリースされたツールではありますが、アップデートもされているため歴史あるツールながら最新の環境でデータベース構築ができます。
日本だけでなく世界的にシェアされているツールなため、利用者数からも信頼度が高く実用的なツールであることが分かります。
また、日本語対応のマニュアルや資料も用意されているため、世界基準なツールであっても問題なく利用できるでしょう。
細かい操作方法やトラブル回避についても、シェア率の高さからネット上で情報を集めやすく、早期解決しやすい点も魅力となっています。
PostgreSQLは無料で扱える手軽さと、シェア率の高さからの信頼度が魅力なツールなので、気になる方は試してみると良いでしょう。
Oracle Database 12c
出典:https://www.oracle.com/jp/database/12c-database/
Oracle Database 12cは、アメリカのオラクル社が提供しているツールで、料金は42,000円~となっています。
主にCPU数とユーザー数の2種類のライセンスから選択して、自社に導入していくことになります。
大規模運用であればCPU数、小規模であればユーザー数など自社の事業規模に合わせて最適なライセンスで運用できます。
初めての有料版RDBとしてリリースされ、現在では世界的にトップクラスのシェア数を誇っています。
歴史あるツールですが現在もしっかりとアップデートがなされており、機能面やセキュリティ面においても高いレベルで実装されています。
多少操作が難しいと感じるユーザーがいる一方で、多くは安定感のあるRDBで安心して活用できると高評価を得てています。
どのライセンスを購入して導入するのかはポイントになってきますが、安定感に定評のあるRDBを探している方に特におすすめと言えるでしょう。
SQL Server
出典:https://www.microsoft.com/ja-jp/sql-server/sql-server-downloads
SQL Serverは、Microsoft社が提供しているツールで、料金は33,000円~となっています。
CPU数とサーバー数でのライセンスがあり、自社の性質に合わせて選択できます。
また、制限はありますが無料版も用意されている点も特徴です。
SQL ServerはMicrosoft社が提供していることもあり、Windowsの相性が非常に良いため広く普及しています。
データベース言語はSQLにオリジナルのアレンジを加えたものとなり、従来以上に高度で複雑な操作も可能となっています。
新しい言語だと扱いにくそうと感じるかもしれませんが、SQL言語の知識がある方であれば応用の範囲でカバーできます。
基本的な操作自体も直感的に利用できるため、あまりRDBに詳しくない方でも安心して利用できる点が魅力です。
利用ユーザーからも、他のツールに比べて導入が簡単で、動作も安定していると好評。
特に、Windowsを利用している場合におすすめなRDBと言えるでしょう。
MySQL Enterprise Edition
出典:https://www.mysql.com/jp/products/enterprise/
MySQL Enterprise Editionは、オープンソースのMySQLに多くの機能を追加したパッケージ版で、料金は660,000円~となっています。
処理速度と安定感に定評のあるツールで、Webサイトやアプリケーション開発、運用において世界でも広く利用されています。
シェア数が多いため、突発的なトラブルが起きた場合でも自分で簡単に情報収集が可能なので、迅速に解決できます。
導入したとしても効果的に活用できないと意味がないので、情報量の多さを含めた操作性の高さは魅力的と言えます。
一方で、ライセンス形式ではないため、搭載された機能をどこまで自社が求めるのかはしっかりと検討が必要です。
しかし、バックアップ機能まで完備されているため、安心して運用できるでしょう。
Amazon Relational Database Service
出典:https://aws.amazon.com/jp/rds/
Amazon Relational Database Serviceは、導入自体は無料で行え、従量課金制と定額課金制の2種類から選択できます。
具体的な料金については問い合わせが必要ですが、クラウド型のサービスで自社の使用量に合わせて最低限のコストで運用できる点が特徴です。
また、Amazon Relational Database Serviceでは、以下の6種類から好みのデータベースを選択して自由に利用できます。
- Amazon Aurora
- PostgreSQL
- MySQL
- MariaDB
- Oracle
- Microsoft SQL Server
最低限の費用で導入できながら、状況に合わせて柔軟に対応できる点が大きな魅力と言えます。
サーバー管理もAmazon Relational Database Serviceが行ってくれるため、無駄な手間をかける必要がありません。
ブラウザ上でデータベース構築が可能で、操作も分かりやすいとユーザーからも定評があるので、気になる方は検討してみると良いでしょう。
IBM Db2 Database
出典:https://www.ibm.com/jp-ja/products/db2-database
IBM Db2 Databaseは、クラウド型とオンプレミス型どちらの導入形態にも対応しており、具体的な料金設定については問い合わせが必要です。
また、膨大な量のデータ処理をしながらも動作が遅くならず、サクサクと稼働してくれる点も特徴です。
ユーザーからも評判なほどレスポンスが早く、システム開発もストレスなく行えるので、担当者や技術者をしっかりとサポートしてくれます。
操作性の高さだけでなく、セキュリティ面にも力を入れているため、クラウド型であっても不正アクセスなどの心配も必要ありません。
運用自体にはある程度専門的な知識は必要となりますが、JavaやPHPでのシステム開発にも対応している点も魅力的と言えるでしょう。
A5:SQL Mk-2
出典:https://a5m2.mmatsubara.com/
A5:SQL Mk-2は、汎用性の高い無料のツールで、データベースの作成や編集はもちろん、設計図であるER図の作成にも対応しています。
Windowsでの使用を想定して制作されており、多機能ながら扱いやすい定番RDBツールとして人気です。
比較的動作も軽めで、ユーザーの中には有償ツールにも引けを取らないと高く評価している方もいます。
無料で気軽に活用できるので、気になる方は試してみると良いでしょう。
SAP HANA
出典:https://www.sap.com/japan/products/hana.html
SAP HANAは、クラウド型とオンプレミス型両方に対応したツールで、料金は12,900円~となっています。
これまで30,000社以上の企業による導入実績があり、信頼度の高さが伺えます。
また、SAP HANAの大きな特徴はインメモリーデータベースという仕組みです。
他社ではハードウェアにおいてデータの読み書きをしており、それによりデータ量が多いと処理速度が落ちてしまうことがありました。
しかし、インメモリーデータベースは名前の通りメモリー上でデータの読み書きを行う仕組みとなっており、従来よりも圧倒的な処理速度を確保しています。
特にデータの読み取りに強い傾向にあるため、膨大なデータ分析・解析などに向いていると言えます。
ユーザーからもSAP HANAのパフォーマンスの高さが評価されているため、気になる方は見積もりを請求してみると良いでしょう。
Postico
出典:https://eggerapps.at/postico/
Posticoは、EGGER APPSが提供するツールで、料金は6,100円となっています。
Macに特化したツールで基本的なデータベース操作ができ、他システムとの互換性、特にPostgreSQLとの親和性の高さが人気です。
多言語にも対応しているため、外国の方と共同で利用する際でも問題なく運用できます。
利用したユーザーからも、マウス操作による直感的な操作性で分かりやすいため、データ参照や分析がスムーズに行えると定評があります。
無料版もリリースされているため、Macユーザーの方は検討してみると良いでしょう。
ElephantSQL
出典:https://www.elephantsql.com/
ElephantSQLは、84codesが提供するツールで、600円前後から導入できます。
低コストでクラウド上で利用できるため、小規模事業にもおすすめです。
クラウドサービスなため、ツールのインストールやアップデートはもちろん、バックアップについても自動で行ってくれます。
導入後はメンテナンスに気を配ることなく、シンプルな操作性で運用に専念できます。
制限はありますが無料プランも用意されているため、大きなサイズのデータ処理が不要なのであれば十分間に合います。
クラウド上で、Webアプリなどを手軽に開発・運用したい方は無料プランから試してみると良いでしょう。
RDBとは
RDBとは、取得したデータを1つの表として処理し、複数の表に関連性と定義を付けることにより、複雑なデータベースを組み立てられるシステムです。
データ構築に欠かせないデータベース作成ツールとして、RDBは一般的な規格となっています。
また、標準的なデータベース言語であるSQLを使って操作から運用まで活用でき、効率良く効果的にデータ管理ができます。
RDBの仕組みを利用してデータ管理を行うシステムをRDBMSと呼びます。
ユーザーにより言葉の定義は多少異なりますが、RDBの定義範囲を把握しておくことでスムーズな導入と運用ができるでしょう。
この項目では、そんなRDBを以下のポイントに沿って解説していきます。
NoSQLデータベースとの違い
RDBと比較して、NoSQLデータベースが挙げられることが多いです。
RDBではSQLというデータベース言語を活用してデータの運用や管理、検索を行います。
一方で、NoSQLデータベースとは言葉の意味通り、SQLを遣わずに運用するデータベースを表している言葉です。
そのため、RDB以外のデータベースをNoSQLと呼称されるケースもあります。
RDBよりも比較的新しいシステムなため、データ管理の容量やカスタマイズ性は高いと言えます。
しかし、RDBの方が検索性には優れているため、一概にどちらのデータベースの方が優れているというのは言い難いです。
自身が求める導入効果や扱いやすさ、ニーズと照らし合わせながら相性の良い方を選択すると良いでしょう。
導入におすすめなユーザー
RDBでは膨大なデータ処理ができ、様々な機能が搭載されています。
特に、以下のような方はRDBの導入が向いていると言えます。
- アプリケーション開発者・担当者
- データベース構築の手間を省きたい方
- エラーチェックにかかる時間に悩んでいる方
- 質の高い検索機能を求める方
製品によっても性能は異なりますが、共通して上記のような方はRDBを導入すると高い費用対効果が得られるでしょう。
RDBの基本的な機能
RDBを活用するためには、データベースを管理するためのシステムであるRDBMSが必要です、
この項目では、RDBMSで利用できる以下の基本的な機能について詳しく解説していきます。
定義
RDBでは、データベースにおいてデータの構造や操作ルールなど、あらゆるものに対して定義を付けるスキーマ設計ができます。
スキーマとは、データベースベースをどのようにして運用していくかを定める、設計図のようなもので、RDBMSには欠かせない機能と言えます。
スキーマは役割によって、以下の3つに分けられます。
- 概念スキーマ:表やそれぞれの関係性を定義
- 外部スキーマ:利用者に合わせて、構造や指定方式を決める
- 内部スキーマ:定義付けされたデータを、データベースに格納する方式を決める
先ほどもお伝えしたようにデータベースの設計図のようなものなので、RDBを効率良く運用していくうえで、スキーマ設計は肝となります。
スキーマ設計はいくつかの手法がありますので、手法に則って表形式を定義していきましょう。
操作
RDBでは、作成したデータベースに対して主に以下のような操作が可能です。
- 新規データ登録
- データの呼び出し
- データの参照
- データの更新・削除
また、数人のユーザーが同じタイミングで同じデータの更新などを行ったとしても問題なく動作するよう、トランザクション処理機能がRDBにはあります。
そのため、RDBを操作する担当者が複数人いる場合でも安心して運用できるため、データ構築の効率が格段に上がっています。
余計なトラブル防止にも繋がるため、RDBの操作機能と合わせて理解しておきましょう。
制御
RDBではあらゆる操作を行う一方で、正しくデータベースが機能するように安全性や信頼性を確保するべく制御システムが稼働しています。
主な制御機能は以下の通りです。
- トランザクション処理
- 機密保護
- 障害回復
- アクセス制御
機能の項目でも紹介しましたが、トランザクション処理は同時期に複数ユーザーが同じデータを参照や更新したとしても、問題がないよう対応してくれます。
また、データベース上の不正アクセスを防止してくれる機密保護や、システムエラーによるデータ破損を防ぐための障害回復、RDBへのアクセス管理なども行えるため、安心して運用できるでしょう。
RDBの導入効果やメリット
それでは、具体的にRDBを導入するととういった効果が得られて、どういったメリットがあるのかを以下の項目に従って解説していきます。
データの一貫性を担保できる
RDBでいうデータの一貫性とは、「正常に処理できなかった際にその結果が表示され、処理する前の状態に戻ってくれること」を表しています。
つまり、アプリケーションの開発や分析を行っている際に、エラーチェックが簡単にできるため、迅速に対応できることになります。
エラーチェックは手間と時間がかかるため、RDBが正常に処理できない時に結果を表示してくれるのは大きな効率アップに繋がります。
RDBと比較されるNoSQLでは、このデータの一貫性が低いため、エラーチェックにおいて時間がかかる傾向にあります。
そのため、データの一貫性というのはRDBの大きな強みと言えるでしょう。
データベース構築の手間が省ける
RDBでは簡単にデータベース構築ができ、アプリケーションの開発やデータ分析や収集に必要な機能が揃っています。
これまでは、データベース構築を最初から全て自分で構築する必要がありましたが、RDBを導入すれば手間が一気に減少します。
人的コストや時間的コストが減り、すぐに運用を開始できる点が魅力的です。
RDBを利用するにはある程度の専門性は必要になってきます。
ですが、それでもデータベース構築から運用までのハードルが下がることで、効率良くアプリケーションの開発などが行えるでしょう。
処理コストを削減できる
自社のあらゆるデータをExcelやその他のツールで管理や分析を行う場合、入力の手間や操作の実行に時間がかかるケースが多いです。
また、データを別々で管理している場合、必要なデータを瞬時に見つけ出すことも難しく効果的な運用が難しい状況になってしまいます。
しかし、RDBであれば膨大なデータを表として関連付けしていくことで、必要な情報をすぐに検索し分析できます。
データの入力や分析、更新や削除なども他ツールと比べて簡単に行えるため、総合的にみても処理コストを大幅に削減できるでしょう。
そのため、効率良くデータベースを構築し運用したい方には、RDBは欠かせないシステムと言えるでしょう。
ハイレベルな検索実施が可能
RDBは、SQL言語を元にデータを表として認識し、それぞれの表を関連付けて管理や運用をしていきます。
そのため、蓄積したデータの検索能力が高く、参照したいデータを即座に呼び出すことができます。
一方で、RDBと比較されるNoSQLについては名前の通りSQL言語を使用しないツールなため、RDBほどの検索能力はありません。
処理できるデータ量などはNoSQLの方が勝っていますが、検索能力ではRDBに軍配が上がります。
ですので、蓄積したデータに対する検索能力を重要視したい方には、RDBは最適と言えるでしょう。
SQLのみでデータを扱える
RDBは、SQL言語のみであらゆる操作が可能というメリットがあります。
SQLは標準的なデータベース言語なため、多くの技術者が活用しています。
そのため、自分が行いたい操作やトラブル解消のためにどういったSQL言語を利用したら良いのかなど、情報収集が容易にできます。
RDBは複雑なデータ処理を行いますが、扱いやすいSQL言語で全て運用できるというのは、会社の担当者にとっても安心できるポイントです。
自社に導入後、担当者に負担をかけずスムーズにデータベース構築を進めるためにも、RDBはおすすめと言えるでしょう。
RDBを導入する際の選定ポイント
RDB(RDBMS)といっても、様々なシステムが提供されているため、自社に導入するべきツールを1つに絞るのは中々難しいでしょう。
そのため、この項目では以下のポイントに従ってRDBの選定ポイントを詳しく解説していきます。
導入コスト
RDBを選定するうえで、導入にかかるコストを把握しておくことは非常に重要です。
RDB製品の中には、使用用途に合わせてライセンスを取得する必要があります。
契約形態とも取れますが、導入するサーバーのCPU数や、利用者数などに合わせて適宜ライセンス購入が求められる場合もあります。
単にRDB製品といっても様々なタイプがあり、求める性能に合わせて必要資金も増えていくため、導入に必要な費用コストはしっかりと把握しておきましょう。
また、運用に必要な人的コストや時間的コストなど総合的な判断も重要です。
自社が求める性能に対して過不足ないRDB製品を選定することで、無駄な導入コストをかけずに効果的な運用ができるでしょう。
一方で、PostgreSQLのように無料で利用できるRDBもあるので、まずはこちらで気軽に試してみるのもおすすめです。
自社の規模や事業との相性
RDBを導入するうえで、自社の事業規模は必ず把握しておく必要があります。
というのも、提供されているRDBシステムは対応しているデータ量によって、料金が大きく異なります。
事業規模が大きいのにデータ量の少ないRDBを導入した場合、そもそも効果的な運用はできません。
一方で、事業規模を大きく上回るRDBシステムを導入してしまうと、無駄な導入コストが発生してしまいます。
短期間での運用なら良いですが、長期的にRDBを活用したいと考えている場合には大きな痛手となります。
そのため、RDB導入前には自社の事業規模をしっかりと把握し、適切なシステムを選定するようにしましょう。
導入形態
RDBにはオンプレミス型とクラウド型という、2種類の導入形態があります。
どちらか一方が優れているという訳ではありませんが、自社の求める性質に合わせて選択すると最適なRDBが導入できるでしょう。
オンプレミス型
オンプレミス型は自社サーバーにソフトウェアを導入するタイプで、パッケージ型とも呼ばれます。
自社に適した形で導入でき、カスタマイズ性にも優れていいます。
運用状況に合わせて、常に自社に最適な形で活用できる点が魅力です。
一方で、初期費用が多くかかる傾向にあり、自社サーバーに直接マウントするため稼働するまでにやや時間がかかります。
また、導入したデバイスのみでRDBシステムが利用できるため、他のデバイスでも利用したいというニーズには応えられません。
とはいえ、月額料金のようならランニングコストは発生しないため、導入コストに注意しながら検討してみると良いでしょう。
クラウド型
クラウド型は、提供会社が用意したサーバー内でRDBを運用していくため、手軽に導入できる点が魅力的です。
月額料金が必要となるためランニングコストは発生しますが、初期費用が低い傾向にありインストールも不要で運用できます。
オンプレミス型のような拡張性は期待できませんが、複数デバイスでの運用もできるため、汎用性の高さは勝っています。
加えて、ソフトウェアのアップデートやバックアップも運営側が行ってくれるため、運用コストが低い点もクラウド型の強みとなっています。
RDBを導入する際の注意点
RDBではデータベース構築において欠かせませんが、導入による注意点もいくつかあります。
この項目では、RDB導入の注意点を以下のポイントに沿って解説します。
処理速度が遅い
データ量に余裕を持ってRDBを運用している場合は問題ありませんが、データ量が最大値に近づくと処理速度が遅くなる傾向にあります。
RDBは複雑なデータ処理を行うため、扱うデータ量によっては負荷が多大になると逆に効率が悪くなってしまうでしょう。
それでもRDBを導入しないよりは良いですが、負荷が大きくなると求めている操作性が失われる可能性があるので注意が必要です。
一方で、RDBの処理速度が遅くなる傾向を改善したシステムが、NoSQLとなります。
そのため、RDB特有の高度な検索能力を必要とせず処理能力を最優先したい方には、NoSQLの方が向いていると言えます。
自分が求める要素と照らし合わせて、最適なシステムを導入しましょう。
拡張性が低い
RDBは基本的に、1つのサーバーで利用するよう設計されています。
データの一貫性があるのはメリットでもあるのですが、その分追加でデータベースに書き込むことが難しくなっています。
他サーバーとの互換性や親和性が低い性質があるため、そういった意味では拡張性も低いと言わざるを得ません。
読み込みは問題なく行えますが、追加したデータベースへの書き込みとなると、不可能ではないものの専門的な知識と時間が必要となるでしょう。
RDBまとめ
RDB製品は数多くリリースされていますが、自社の事業規模に合わせて導入することで、データベース構築や分析、アプリケーション開発などが容易になります。
特に取得したデータを関連付けていく性質から、NoSQLには無い高い検索能力は魅力的です。
一方で、自社が求める以上のオーバースペックなRDBを導入してしまうと無駄なコストがかかり、データ量も持て余してしまうので注意が必要です。
導入形態によっても扱いやすさなどが変わるため、最適なRDB製品を選定するには自社に合うRDB製品はどういったものかを細かく分析しておく必要があると言えます。
中には無料で運用できるRDBもあるため、そもそも導入が必要なのかと疑問に感じている方や具体的な導入効果を試したい方は、無料ツールの検討もおすすめです。
データ管理や分析、アプリケーション開発業務などを効果的なRDBを導入して、最適化しましょう。