【2024年・比較表あり】ERPのおすすめ比較22選!中小・大企業向けなど規模別、タイプ別に紹介

ERPの導入は業務の効率化・情報の一元管理など多くのメリットをもたらします。中小・大企業向けなどさまざまなサービスを比較して自社に最適なERPを導入しましょう。本記事では、ERPのメリット、タイプ、選び方などさまざまな観点から比較します。

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目次

ERP・ERPパッケージとは

ERPとは、「Enterprise Resource Planning(企業資源計画)」の略称です。

本来は自社が持つヒト・モノ・カネの資源を一元管理・有効活用するための考え方を指しますが、現在はERPを実現するためのツールである「ERPシステム(統合基幹業務システム)」を指す呼称としても使われます。

ERPに関連する言葉に「ERPパッケージ」がありますが、ERPパッケージはもっぱらシステムを指す呼称。システムの開発には汎用機能がパッケージ化されたシステムとオリジナルのシステムを一から開発する方法があり、前者をERPパッケージと呼びます。

基幹システムとの違い

基幹システムとERPの違いは対象業務の範囲です。基幹システムは一つの部門の業務に特化したシステムで、財務会計システムや販売管理システムなどがあります。部門ごとに業務に最適なシステムを選んで使用するのに適しています。

一方、ERPは基幹システムを統合し、人事・会計・販売など企業のさまざまな情報を一元管理します。ERPの導入によって部門を超えた情報連携やデータ分析が可能です。

ERPの必要性

ERPの導入によってヒト・モノ・カネに関する情報の部門を超えた管理や活用が可能です。部門ごとに個別のシステムを使用する場合に比べ、業務の効率化、情報のリアルタイム性の向上などのメリットがあります。

たとえば、情報の一元管理によって部門間のデータ整合の手間もカットできます。売上データを会計部門に自動連携できれば日次で業績が把握でき、締め日を待つ必要もありません。

ERPの導入は「社内のDXを推進したい」「よりスピーディな経営判断を実現したい」といった課題を解決する有効な手段です。

ERPのメリット

ERPのメリットを紹介します。ERPの導入によってどんな効果が期待できるのか、整理しましょう。

  • 業務を効率化できる:
    さまざまな業務において同一のシステムを使うことにより、部門間・システム間のデータ連携が不要になります。手入力による人為的なエラーも減り、情報の管理コストも低減可能です。
  • 情報を一元管理できる:
    一元管理によりデータ整合の手間が不要です。一部門で収集したデータを他部門でも利用できるので、データ収集の速度が向上します。
  • 経営陣のリアルタイムな意思決定をサポートする:
    売上・利益など意思決定に必要なデータをリアルタイムで反映可能。データから課題や原因を分析でき、意思決定をサポートします。迅速なデータ連携は意思決定の速度を高め、企業の競争力を底上げする要因になるでしょう。
  • セキュリティ強度が上がる:
    セキュリティレベルを本部で一括設定できるため、従業員のITリテラシーに依存せず高レベルのセキュリティを構築可能です。システムの利用状況や処理内容はログとして残るので、不正防止や内部統制の効果も期待できます。

ERPの種類

ERPにはシステムの構築方法で2種類に分けられます。

オンプレミス型

自社運用ともいい、サーバやソフトウェアなどのシステムを自社で保有し、運用や保守まで自前で行います。データは自社内で管理し外部のインターネット環境に出ないように設計でき、セキュリティ面でも安心です。自社のニーズや都合にあわせて構築できる点もメリット。

一方で開発から運用、保守まですべて自社で行う必要があるため、相応のコストや手間がかかる点はデメリットになるでしょう。予算や構築にかかる工数をあらかじめ想定する必要があります。

クラウド型

インターネット上で利用でき、特定のサービス業者のERPサービスを利用する方法です。環境構築・運用・保守はサービス提供者のベンダーが請け負うため、導入にかかるコストと手間を抑えることが可能

インターネット環境があれば場所を問わず接続できるので、テレワークやモバイル端末からの利用にも適しています。

使える機能やセキュリティ対策がサービスやベンダー次第になる点は、オンプレミス型と異なります。自社にあわせたカスタマイズは、ベンダーにより対応可能な場合とそうでない場合があり、事前確認が必要です。

代表的なERPのタイプ

ERPには備えている機能で4つのタイプに分類できます。

統合型

会計・人事・給与など経営に必須の機能を備えたオールインワンタイプのERPです。バックオフィス業務全般から受注・出荷の商品管理や在庫管理など、経営における一連の業務を包括的に管理します。部門を超えた会社全体での業務効率化を検討する企業におすすめ。

一方でシステム選定と導入までに時間とコストがかかるデメリットも見逃せません。多くの部門をまたいだ導入には相応のコストと時間を要し、大規模な変更になります。導入においては従業員への教育も必要になるでしょう。

コンポーネント型

会計、生産、総務など、各業務の中から必要な機能を選び、自社のニーズにあわせて柔軟に組み合わせるタイプのERPです。コンポーネント型ERPでは、「導入したのに使用しない機能がある」といった無駄なコストの発生を防げます。

1つのシステムから導入できるので、初期費用を抑えた利用が可能。必要な機能が生じた際に追加で機能を拡張する運用も可能で、フレキシブルな運用を実現します。

業務ソフト型

人事や労務、生産管理など特定の業務のみで使用することに特化したERPです。たとえば、販売管理システムや生産管理システムなどがあります。部門や業務単位での課題解決に向いており、比較的安価での導入が可能。

導入にかかる期間も比較的短期間で済み、業務効率化を図れます。関連部署の少ない小規模企業におすすめのERPです。

アプリケーション型

業務のみならず機能やアプリを選択し、柔軟にカスタマイズ可能なERPです。自社で必要な機能を作成でき、自社独自の業務にも対応可能。アプリケーション型ERPには、簡単に使えるようにテンプレートが用意されているものもあります。

必要な機能が生じた際にアプリケーションを追加できるので、導入にかかるコストや時間を抑えた運用が可能。その反面アプリケーションの統合プロセスが複雑になることがあります。

ERPの比較項目は?選ぶポイント

ERPを比較する際に着目すべきポイントを紹介します。

自社課題・業界にあった機能が搭載されているか

業務の効率化、意思決定のスピードアップなど、導入によって望む改善ができるのかという視点から考えましょう。導入に際して、改めて課題を明確化することも重要です。

また業界にあった機能が搭載されているかも確認しましょう。製造業にとっては品質管理の監視や完成品の追跡機能を備えた機能が、小売業にはマーケティングの観点から顧客の購買習慣や嗜好を分析できる機能があると便利です。

自社に適した環境で運用できるか

ERPを利用する環境がクラウドかオンプレミスかによって、導入や運用にかかるコスト、セキュリティ対策が異なります。自社用にカスタマイズした環境やよりセキュリティ対策を重視したい場合、コストと時間をかけてもオンプレミス型の方が向いています。

それぞれの違いを理解した上で、自社に適したものを選びましょう。

自社向けにカスタマイズ可能か

自社独自の商習慣がある場合は、導入するERPにも反映できると便利です。たとえばプロジェクト型業務にはプロジェクトごとに売上とコストを紐づけられる機能を備えたERPが適しています。

デフォルトでは設定されていなくてもカスタマイズできる場合もあります。将来的に業務に必要な機能が生じた時に、追加で実現できるオプションがあるかも把握しておくと柔軟な運用ができ安心です。

コストが自社の予算内であるか

ERPの導入には初期費用だけでなく、カスタマイズや保守などの継続的なコストが発生します。ERP導入により見込めるコスト削減効果はどれくらいか、導入や運用にかかるコストと見合っているか整理しましょう。将来的な機能拡張が想定される場合も事前の試算に含んでおくのがおすすめです。

自社のセキュリティポリシーと合致しているか

重要情報を一括で管理する特性により、ERPのセキュリティ対策が不十分な場合は企業の情報漏えいのリスクが増大します。顧客情報の流出は重大な責任問題になるため、軽視できません。自社とERPのセキュリティポリシーにズレがないか慎重に確認しましょう。

使いやすいUIか

ERP導入により、従業員は普段の業務で使うシステムに慣れる必要が生じます。システム利用方法の教育や研修も重要ですが、システム自体の操作性も重要です。UI(ユーザーインターフェース)が直感的に使用できるデザインだと従業員もストレスなく使用でき、業務効率化を推進しやすいでしょう。

サポートが充実しているか

ERPは基幹システムを統合するためトラブル発生時の影響範囲が広く、複数のシステムに影響することも珍しくありません。こうした運用におけるトラブル対応を想定したサポートがあると安心です。

ほかにも従業員への教育、導入サポート、運用者教育のためのeラーニング、電話やチャットでのフォロー体制があるか確認しましょう。

【比較表】おすすめのERP一覧

ERP

本記事で紹介している製品の提供形態、サービスのポイント、レビュー評価、無料トライアルの有無などを比較表にまとめています。自社にあった製品の選択にご活用ください。

提供形態対象従業員規模初期費用月額料金無料トライアル
マネーフォワード クラウドERPクラウド中堅〜大企業まで要問合せ要問合せ
Clovernet
ERPクラウド
クラウドエコノミー:無料
スタンダード:33,000円(税込)〜
エコノミー:8,250円(税込)〜
スタンダード:16,500円(税込)〜
あり(最大2ヶ月間)
GRANDITクラウド
オンプレミス
中小〜大企業まですべて要問合せ要問合せ
Microsoft
Dynamics 365
Business Central
クラウド中小企業向け要問合せ要問合せ
Oracle Fusion
Cloud ERP
クラウド大企業要問合せ要問合せ
SAP Business
ByDesign
クラウド中堅企業要問合せ要問合せ
GLASIAOUSクラウド中堅〜大企業まで要問合せ28,000円(税要確認)〜無料デモあり
RobotERPツバイソクラウド中小〜大企業まですべて要問合せ要問合せあり
Plaza-iクラウド中堅・中小企業向け要問合せ要問合せ
OBIC7
クラウドソリューション
クラウド要問合せ要問合せ
SmileWorksクラウド中小企業向け標準プラン:33,000円(税込)〜
Enterpriseプラン:165万円(税込)〜
インボイス特別プラン:無料
標準プラン:11,000円(税込)〜
Enterpriseプラン:22万円(税込)〜
インボイス特別プラン:3,300円(税込)〜
Oracle Netsuiteクラウド中小〜中堅企業向け要問合せ要問合せ
Reforma PSAクラウド中小〜大企業まですべて無料勤怠・経理・セキュリティオプション:300円(税要確認)/月〜
購買: 2,000円(税要確認) /月
販売: 6,000円(税要確認) /月
要問合せ
GENクラウド中小〜大企業まですべて要問合せ基本料金:22,000円(税込)
アカウントごと:4,730円(税込)
要問合せ
freee統合型ERPクラウド中小〜大企業まですべて要問合せ要問合せ要問合せ
iDempiereクラウド中小〜大企業まで要問合せ要問合せ
Biz∫クラウド中小〜大企業まですべて要問合せ要問合せ
kintoneクラウド中小〜大企業まですべて無料ライトコース:858円 / 人(税込)
スタンダードコース:1,650円 / 人(税込)
5ユーザーから利用可能
あり(30日間)
Infor SyteLine
(CloudSuite Industrial)
クラウド
オンプレミス
中小〜大企業まですべて要問合せ要問合せ
クラウドERP ZACクラウド中小〜大企業まですべてZAC初期設定費用:10万円(税要確認)保守費用:6万円~/月(税要確認)無料デモあり
HUEクラウド大企業向け要問合せ要問合せ
MA-EYESクラウド中小〜大企業まで要問合せ要問合せあり(30日間無料)

中堅企業におすすめのERP比較一覧

ERPの中でも中堅企業向けにおすすめのサービスを紹介します。

マネーフォワード クラウドERP(株式会社マネーフォワード)

出典:https://biz.moneyforward.com/erp/

『マネーフォワード クラウドERP』は、株式会社マネーフォワードが提供するコンポーネント型クラウドERPです。必要なシステム1つから導入でき、会計から人事労務までバックオフィス業務をシームレスに連携します。

API連携により販売管理、購買管理などの他社システムとも連携でき、既存システムを活かしたシステム全体の最適化が可能。金融システムとの連携も活かしデータ入力にかかる時間と手作業によるミスを削減できます。

提供形態 クラウド
対象従業員規模 中堅〜大企業まで
ポイント 豊富なAPI連携によってシステムの柔軟な連携が可能
初期費用 要問合せ
月額料金 要問合せ
無料トライアル

Clovernet ERPクラウド(NECネクサソリューションズ株式会社)

出典:https://www.nec-nexs.com/service/lp/clovernet_erp_cloud/

NECネクサソリューションズ株式会社が提供する『Clovernet ERPクラウド』は、統合型クラウドERPサービスです。財務会計・プロジェクト収支管理を中心に、販売仕入在庫・給与勤怠までバックオフィス業務に必要な機能を網羅しています。

サービス内容もエコノミーとスタンダードのシンプルな構成で必要な機能にあわせて選択可能。プランに含まれない機能はオプションで追加できます。

提供形態 クラウド
対象従業員規模
ポイント 最大2ヶ月間の無料トライアルに加え、エコノミープランは初期費用無料
初期費用 エコノミー:無料
スタンダード:33,000円(税込)〜
月額料金 エコノミー:8,250円(税込)〜
スタンダード:16,500円(税込)〜
無料トライアル あり(最大2ヶ月間)

GRANDIT(GRANDIT株式会社)

出典:https://www.grandit.jp/

『GRANDIT(グランディット)』はGRANDIT株式会社が提供する、オールインワンの統合型ERPです。ワークフロー、EDI、BIなどの機能を標準搭載し、企業グループや取引先までをシームレスに結ぶ最適化が可能

さまざまな企業規模や業務特性に適応した柔軟な導入形態と機能を備えており、少ないカスタマイズで利用できます。RPAの活用によりこれまでIT化が難しかった業務も効率化を実現。

提供形態 クラウド/オンプレミス
対象従業員規模 中小〜大企業まですべて
ポイント 多彩な業務ノウハウを集大成させた次世代コンソーシアム方式を採用
初期費用 要問合せ
月額料金 要問合せ
無料トライアル

Microsoft Dynamics 365 Business Central(株式会社パシフィックビジネスコンサルティング)

出典:https://www.pbc.co.jp/product/ms_dynamics365_bc/

『Microsoft Dynamics 365 Business Central』は、株式会社パシフィックビジネスコンサルティングが提供する中小企業に特化した統合型ERP。Microsoft 365やPower PlatformなどMicrosoft製品とシームレスな連携が可能です。

2層ERPモデルにより本社内の各部門にくわえ、子会社や海外拠点のデータも本社から一元管理できます。海外拠点ならではの商習慣や税制、拠点ごとの要件差異も吸収でき、柔軟な運用を可能にします。

提供形態 クラウド
対象従業員規模 中小企業向け
ポイント 海外へ事業展開する日本企業に最適化された形で提供
初期費用 要問合せ
月額料金 要問合せ
無料トライアル

Oracle Fusion Cloud ERP(日本オラクル株式会社)

出典:https://www.oracle.com/jp/erp/

『Oracle Fusion Cloud ERP』は日本オラクル株式会社が提供するクラウドERP。統合データモデル上にビジネスプロセスが構築されており、必要なモジュールの組み合わせにより段階的な導入が可能です。

財務会計を中心に加え、調達、生産、物流などすべての業務プロセスをカバーし、リアルタイムのデータ分析を行うプラットフォームとして機能します。支店ごとの経営分析もできること、海外支店も対象であることが大きな特徴です。

提供形態 クラウド
対象従業員規模 大企業
ポイント AIによる作業の自動化、リアルタイム市場分析、最新状態を維持するための自動更新機能がある
初期費用 要問合せ
月額料金 要問合せ
無料トライアル

SAP Business ByDesign(SAP ジャパン株式会社)

出典:https://www.sap.com/japan/products/erp/business-bydesign.html

『SAP Business ByDesign』は、SAP ジャパン株式会社が提供するクラウドERPです。中堅企業向けに財務から販売、製品管理、購買までのプロセスをクラウド上で利用可能。実績のあるベストプラクティスと細かな分析により、会社内の部門を統合できます。

また、多言語・多通貨対応のみならず、海外拠点の商慣習・法令にも対応しています。データセンターは世界中に分散しており、データセキュリティの観点からも安全な運用が可能。

提供形態 クラウド
対象従業員規模 中堅企業
ポイント 中堅企業向けに財務から販売、製品管理、購買までのプロセスをクラウド上で利用可能
初期費用 要問合せ
月額料金 要問合せ
無料トライアル

GLASIAOUS(ビジネスエンジニアリング株式会社)

出典:https://www.glasiaous.com/

『GLASIAOUS』は 、ビジネスエンジニアリング株式会社が提供するクラウド型ERP。世界中の企業で利用可能で主要国の税制やレポート様式、商慣習にまで対応しています。国や地域ごとに異なる複数の会計基準に応じた財務情報を出力でき、連結決算業務にも適応可能。

また、国内外の会計事務所・税理士法人とIT企業が一体となりGLASIAOUSコンソーシアムを組成。最新の会計・税務要件を踏まえた機能強化を実施しています。専門家を介さないソフトウェア単独での利用も可能です。

提供形態 クラウド
対象従業員規模 中堅〜大企業まで
ポイント 国や地域ごとに異なる複数の会計基準に応じた財務情報を出力でき、連結決算業務にも適応可能。
初期費用 要問合せ
月額料金 28,000円(税要確認)〜
無料トライアル 無料デモあり

RobotERPツバイソ(ツバイソ株式会社

出典:https://tsubaiso.jp/

『RobotERPツバイソ』は、ツバイソ株式会社が提供するクラウドERPです。タレント・オリエンテッド経営フレームワークにもとづき、企業経営を財務、顧客・業務プロセス、戦略、学習と成長の4つの視点で支えます。

サービスは顧客管理、業務プロセスを自動化するツバイソPSAと、経理や財務などバックオフィス業務を自動化するツバイソERPから構成。部分的な導入もできるため、企業のニーズにあわせた柔軟な運用が可能。

提供形態 クラウド
対象従業員規模 中小〜大企業まですべて
ポイント タレント・オリエンテッド経営フレームワークに基づいて、タレントの生産性を上げる4種類のクラウドサービスから構成
初期費用 要問合せ
月額料金 要問合せ
無料トライアル あり

Plaza-i(株式会社ビジネス・アソシエイツ)

出典:https://plaza-i.net/

『Plaza-i』は株式会社ビジネス・アソシエイツが提供する中堅・中小企業向けの国産のERPパッケージ。複数の通貨、言語、会計基準に対応する内部統制に重点を置いたERPです。さまざまな業種での利用を想定した機能が標準搭載されており、カスタマイズの必要も最小限で済みます。

自社用のカスタマイズは開発元が行うため、パッケージをバージョンアップしてもレガシー化する心配も不要。コンサルタントによる導入サポートで運用イメージを確認したうえでの安全な導入ができます。

提供形態 クラウド
対象従業員規模 中堅・中小企業向け
ポイント 複数の通貨、言語、会計基準に対応する内部統制に重点を置いたERP
初期費用 要問合せ
月額料金 要問合せ
無料トライアル   

OBIC7クラウドソリューション(株式会社オービック)

出典:https://www.obic.co.jp/erp_solution/cloud/

『OBIC7クラウドソリューション』は、株式会社オービックが提供するコンポーネント型ERPです。顧客の情報システムの構築に実績あるオービックならではのサポート体制が強みで、強固なセキュリティ基準での運用管理を徹底しています。

クラウド型の運用で新たな拠点やグループ企業が増えた場合でも短期間にシステム導入が可能。コンサルティングからシステム企画・構築、サポートまでを自社一貫体制で提供する点も魅力です。

提供形態 クラウド
対象従業員規模
ポイント コンサルティングからシステム企画・構築、サポートまでを自社一貫体制で提供
初期費用 要問合せ
月額料金 要問合せ
無料トライアル   

小規模企業におすすめのERP比較一覧

ERPの中でも小規模企業向けにおすすめのサービスを紹介します。

SmileWorks(株式会社スマイルワークス)

出典:https://www.smile-works.co.jp/

『SmileWorks』は、株式会社スマイルワークスが提供するクラウド型ERPです。販売・給与データを会計仕訳に自動生成する連動機能のほか、販売管理においてはEDIを標準機能として備えています。法律や制度の改正にもバージョンアップに費用なしで自動対応が可能。

必要な機能を選択して契約できるカフェテリア方式で、小規模企業の生産性向上と業務効率化を支援します。直感的でわかりやすい画面や二重化されたデータセンターのセキュリティで安全な運用が可能。

提供形態 クラウド
対象従業員規模 中小企業向け
ポイント 必要な機能を選択して契約できるカフェテリア方式で、比較的安価な運用が可能。
初期費用 標準プラン:33,000円(税込)〜
Enterpriseプラン:165万円(税込)〜
インボイス特別プラン:無料
月額料金 標準プラン:11,000円(税込)〜
Enterpriseプラン:22万円(税込)〜
インボイス特別プラン:3,300円(税込)〜
無料トライアル

Oracle Netsuite(日本オラクル株式会社)

出典:https://www.netsuite.co.jp/

『Oracle Netsuite』は、日本オラクル株式会社が提供しているクラウドERP。財務・会計、顧客管理システム(CRM)、Eコマースの機能をクラウド環境で統合します。あらゆる業種や業態に対応しており、会社の売上や経費、在庫、顧客情報などの情報を簡単かつリアルタイムに可視化。

バージョンアップやセキュリティ、個別にカスタマイズした機能の管理が不要になる一元対策化もできます。

提供形態 クラウド
対象従業員規模 中小〜中堅企業向け
ポイント 財務・会計、顧客管理システム(CRM)、Eコマースの機能をクラウド環境で統合
初期費用 要問合せ
月額料金 要問合せ
無料トライアル

Reforma PSA(株式会社オロ

出典:https://www.oro.com/reforma-psa/

『Reforma PSA』は、株式会社オロが提供するクラウドERP。広告・IT・WEB制作・コンサルティングなど受託ビジネスの商習慣に特化した機能群を比較的安価に利用でき、業務効率化を実現できます。導入により案件ごとの利益の可視化、営業とバックオフィスのシームレスな連携が可能。

管理会計の面では今と未来の経営数値を可視化し、工数の集計も迅速に行います。

提供形態 クラウド
対象従業員規模 中小〜大企業まですべて
ポイント 広告・IT・WEB制作・コンサルティングなど受託ビジネスの商習慣に特化した機能群を比較的安価に利用できる
初期費用 無料
月額料金 勤怠・経理・セキュリティオプション:300円(税要確認)/月〜
購買: 2,000円(税要確認) /月

販売: 6,000円(税要確認) /月

無料トライアル 要問い合わせ

GEN(GEN株式会社)

出典:https://www.gen-square.com/

『GEN』はGEN株式会社が提供するクラウド上でバックオフィス業務を一元管理できるクラウド型ERPです。7つの業種に特化したサービスも展開しており、メーカー、商社、アパレル、化粧品&食品、クリエイティブ、サブスク、工場向けに専門のサービスを提供。

幅広いラインナップから自社に合ったERPサービスを利用できる。希望にあわせた機能の追加・削除によりシグネチャーモデルの開発も可能。製品デモやトライアルの利用も受け付けています。

提供形態 クラウド
対象従業員規模 中小〜大企業まですべて
ポイント 7つの業種に特化したサービスも展開している
初期費用 要問合せ
月額料金 基本料金:22,000円(税込)
アカウントごと:4,730円(税込)
無料トライアル 要問い合わせ

freee統合型ERP(フリー株式会社)

出典:https://www.freee.co.jp/sales-management/togo-erp/

『freee統合型ERP』は、フリー株式会社が提供する統合型ERPです。『freee会計』との連携で会計処理が自動化でき、情報の一元管理、業務効率の改善を図れます。一元管理により取引先や部門、案件、担当者などさまざまな切り口で実績や見込みの分析が可能。適切な経営判断をサポートします。

また時間や場所、人を選ばず、様々な最新情報がリアルタイムで確認でき、コミュニケーション不足から起こる連携の漏れを防ぎ、シームレスな情報共有が可能。インボイス制度や電子帳簿保存法などの法改正にも迅速な対応ができます。

提供形態 クラウド
対象従業員規模 中小〜大企業まですべて
ポイント 情報連携により、煩雑化した情報を一気通貫して管理し、業務効率の改善を図ることが可能
初期費用 要問合せ
月額料金 要問合せ
無料トライアル 要問い合わせ

iDempiere( 株式会社ネオシステム)

出典:https://www.compiere-distribution-lab.net/idempiere-lab/

『iDempiere』は株式会社ネオシステムが提供するオープンソースのERP。購買管理、在庫管理、販売管理、生産管理、会計管理、顧客管理など、一連の業務機能が実装されています。一企業で導入できるのはもちろん、グループ企業を抱える比較的大きな企業でも導入可能。

多言語、多通貨といったグローバル対応機能付きのため世界中で使用でき、内部統制機能も充実しています。

提供形態 クラウド
対象従業員規模 中小〜大企業まで
ポイント ライセンス料無料で使用できるオープンソース型ERP
初期費用 要問合せ
月額料金 要問合せ
無料トライアル

大規模企業におすすめのERP比較一覧

ERPの中でも大企業向けにおすすめのサービスを紹介します。

Biz∫(株式会社NTTデータ・ビズインテグラル)

出典:https://www.biz-integral.com/

『Biz∫』は株式会社NTTデータ・ビズインテグラルが提供する統合ERPです。業種の特性にあわせたテンプレートが充実し、アドオンを最小限に抑え、短期間での導入が可能。料金も必要な業務モジュール×指定ユーザ数のライセンス体系で、必要な業務・ユーザ数から段階的に利用できます。

また複数企業での利用を前提に開発されている点も特徴です。システムインフラをグループで共用しながら、会計年度を会社単位に設定し個別で運用する形態にも対応しています。

提供形態 クラウド
対象従業員規模 中小〜大企業まですべて
ポイント 業種の特性にあわせたテンプレートが充実によりアドオンを最小限に抑え、短期間での導入が可能
初期費用 要問合せ
月額料金 要問合せ
無料トライアル

kintone(サイボウズ株式会社)

出典:https://kintone.cybozu.co.jp/

『kintone』は、サイボウズ株式会社が提供するクラウド型サービスです。ノーコードで業務を効率化するアプリの作成が可能。導入に特別なスキルや知識は必要なく、導入企業の担当者が非IT部門でも業務をシステム化できる仕組みを提供しています。

API連携やJavaScript/CSSを用いたプラグインにより多くのサービスとも連携可能。拡張機能により活用できる範囲が広がり効率的に業務を進められます。運用サポートの一環として操作方法を学ぶセミナー、活用事例を知れるイベントにも無料で参加可能です。

提供形態 クラウド
対象従業員規模 中小〜大企業まですべて
ポイント ノーコードで業務を効率化するアプリがつくれるクラウドサービス
初期費用 無料
月額料金 ライトコース:858円 / 人(税込)
スタンダードコース:1,650円 / 人(税込)
5ユーザーから利用可能
無料トライアル あり(30日間)

Infor SyteLine (CloudSuite Industrial)(京セラコミュニケーションシステム株式会社)

出典:https://www.infor.com/ja-jp/solutions/erp/syteline

『Infor SyteLine (CloudSuite Industrial)』は、京セラコミュニケーションシステム株式会社が提供するクラウドERPです。製造業向けに複雑な製造プロセスを簡素化・自動化する仕組みを提供。高度な計画から資材管理、財務など製造業に必要なすべての機能を標準パッケージで搭載しています。

導入によりベンダー認証の期限やコンプライアンスの追跡が容易になるのも特徴です。ワークフローや電子メールの送信を自動化し、期限切れの認証をベンダーに通知。サプライチェーンの問題を未然に防止でき、品質管理の強化を実現します。

提供形態 クラウド/オンプレミス
対象従業員規模 中小〜大企業まですべて
ポイント 製造業向けに複雑な製造プロセスを簡素化・自動化する仕組みを提供
初期費用 要問合せ
月額料金 要問合せ
無料トライアル

クラウドERP ZAC(株式会社オロ)

出典:https://www.oro.com/zac/

『クラウドERP ZAC』は、株式会社オロが提供するクラウドERPです。IT、広告業、士業、コンサルティング業などの案件・プロジェクト型業務にあった効率化を実現します。業種に特化したソリューション提供で、経営管理・商慣習・機能要件に対応。

赤字案件が頻発していてタイムリーな損益管理をしたい、IPOにも対応できる内部統制を構築したいといったニーズを解決します。ベンチャーから上場企業・大手企業まで多様な導入実績もあり、プロジェクト型ビジネスの成長企業に選ばれているサービスです。

提供形態 クラウド
対象従業員規模 中小〜大企業まですべて
ポイント IT、広告業、士業、コンサルティング業などの案件・プロジェクト型業務にあったサービスを提供
初期費用 ZAC初期設定費用:10万円(税要確認)
月額料金 保守費用:6万円/月〜(税要確認)
無料トライアル 無料デモあり  

HUE(株式会社ワークスアプリケーションズ)

出典:https://www.worksap.co.jp/hues_features/

『HUE』は、株式会社ワークスアプリケーションズが提供する、日本の大手企業のために作られた国産のERPです。大手企業への導入実績から蓄積した要望をもとに、個別アドオン・カスタマイズなく業務に必要な機能を網羅しています。

バージョンアップにも追加コストがかからず、標準の保守費用の範囲内で無償でのアップデートが可能。幅広い製品ラインナップにくわえ、周辺システムとの連携も柔軟に行える連携基盤をもっています。そのためSaaS型のサービスやECサイト・BIツールなどとも連携でき、DX推進の基盤としても有用です。

提供形態 クラウド
対象従業員規模 大企業向け
ポイント 日本の大手企業のために作られた、国産のERP大手企業への導入実績から蓄積した網羅性の高い標準機能
初期費用 要問合せ
月額料金 要問合せ
無料トライアル

MA-EYES(株式会社ビーブレイクシステムズ)

出典:https://www.bbreak.co.jp/maeyes/

株式会社ビーブレイクシステムズが提供するのは、『MA-EYES』というクラウド型ERP。システムの自由度が高く柔軟な開発・運用環境を備えており、特色ある業務フローのための機能や企業独自の要件にあったシステム構築が可能です。

運用しながら新しい要件が生じた場合も必要な機能を追加でき、拡張が可能なセミオーダー型のシステムである点も特徴です。サービスにはプロジェクト型企業向けと広告業界向けの2種類があります。

前者は主にシステム開発、コンサルティング企業向け製品。後者は広告業界向けに販売管理に特化し営業業務・仕入れ業務・経理業務をシームレスに連携した機能をもちます。

提供形態 クラウド
対象従業員規模 中小〜大企業まで
ポイント 運用しながら新しい要件が生じた場合も必要な機能を追加でき、拡張が可能なセミオーダー型のシステム
初期費用 要問合せ
月額料金 要問合せ
無料トライアル あり(30日間無料)

タイプ別!おすすめのERP一覧

前章までに紹介したサービスの中からタイプ別に分けて紹介します。

統合型ERP

バックオフィス業務全般から販売管理や在庫管理までをカバーする統合型ERPは次の通りです。統合型ERPは標準機能をパッケージで備えています。独自の業務でなければ、多くの場合導入時の追加の開発が不要です。

  • Microsoft Dynamics 365 Business Central
  • Oracle NetSuite
  • NetSuite
  • Clovernet ERPクラウド
  • freee統合型ERP
  • SAP Business ByDesign
  • RobotERPツバイソ
  • クラウドERP ZAC
  • Reforma PSA
  • Plaza-i

コンポーネント型ERP

1つのシステムから導入できるコンポーネント型は、初期費用を抑えたスモールスタートを検討している企業には以下のERPがおすすめです。必要に応じて機能を追加できるのでERP導入の効果を検証しながら段階的に機能を増やすといった運用もできます。

  • kintone
  • マネーフォワード クラウドERP
  • GEN
  • GLASIAOUS

業務ソフト型ERP

人事や労務など特定の部門での使用を検討している場合は、次の業務ソフト型ERPが向いています。コストを抑えて比較的安価に導入できるので、実務での利用も始めやすいのもメリット。こうしたニーズを抱えている小規模企業は導入を検討してみるのもいいかもしれません。

  • SmileWorks

アプリケーション型ERP

柔軟なカスタマイズが可能なアプリケーションERPをお探しの場合は、次のERPがおすすめです。コンポーネント型と同じく必要に応じてアプリケーションを追加でき、フレキシブルな運用を実現します。

  • iDempiere 

国産のERP

日本企業が提供するERPをお探しの場合は、以下のERPのご検討をおすすめします。国産のERPは日本の商習慣に対応し、導入によって蓄積したノウハウを反映した製品を提供する企業も多く存在します。

  • HUE
  • Biz∫
  • GRANDIT
  • ​​OBIC7クラウドソリューション
  • Infor SyteLine (CloudSuite Industrial)
  • MA-EYES

ERPの活用で業務を効率化しよう

 

本記事では、おすすめのERP22選を比較・紹介しました。ERPの導入により部門ごとに別々に行っていた作業も同一システムにより効率的に行えます。データは一元管理でき、他部門でも利用できるのでデータ収集の速度も向上するでしょう。

どの範囲の業務を効率化したいのかによって、導入の選択肢となるERPも変わります。自社に必要なERPがどんなものか、要件定義からはじめましょう。日本の商習慣に適応したERPをお探しの場合は、ノウハウと実績を蓄えた国産ERPを検討してみるのがおすすめ。

ERPをお探しの方は、以下のリンクから紹介資料をダウンロードしてみてください。

※本記事では厚生労働省のガイドラインとデジタル庁のワークライフバランスとDX推進に準じ、それを達成する手段と正規の勤怠管理システムを紹介しています。
当サイトでおすすめしているものは、一般社団法人日本クラウド産業協会のクラウドサービス情報開示認定制度から得られた情報や、各Saasサービスの最新の公式サイトの情報を参考にしています。